症状と治療法
なみだ目
なみだ目について
「いつも目に涙(なみだ) がたまっているようで、うっとうしい」と感じている中高年のかたは少なくありません。「年のせいだから」と、あきらめているかたも多いようです。ところが、なみだ目に対して適切な治療を受けた患者さんの多くは、「とても楽になった」、「見えやすくなった」と喜んでおられますので、あきらめるのはモッタイナイことです。
なみだ目の原因
なみだ目の一番多い原因は、涙の排出管がつまることです。涙は目の表面を潤した後、目がしら付近にある小さな穴へ流れこみ、直径１ミリの排出管を通って最終的に鼻の中に排泄されます。この排出管のどこか１か所でもつまると、なみだ目になります。わかりやすく例えますと、台所の流しの排水パイプがつまってシンクに水があふれている状態です。
なみだ目の治療方法
近年なみだ目に対する画期的な治療法ができました。直径0.9ミリの特殊な極細ファイバー（涙道内視鏡）が開発され、今までは見えなかった涙の排出管内部の様子を観察しながら、つまっている部位を正確に広げて流れるようにします。さらに再びつまるのを予防するため細くて柔らかいチューブを一定期間そこに入れておきます。この涙道内視鏡治療を導入してから、より多くの患者さんが、なみだ目が治って満足されています。
チューブの挿入が難しい場合は、涙嚢と鼻腔の間に新しいバイパスを設ける「涙嚢鼻腔吻合（るいのうびくうふんごう）術」という方法もあり、いずれも日帰りで手術が可能です。
“なみだ目”は適切な診断と治療により治すことのできる“病気”です。当院は“なみだ目”の治療を専門的に行っておりますので、お気軽にご相談ください。
